オーストラリアのオーガニック事情。日本のオーガニックとの違い

スーパーマーケットやカフェ、薬局のコスメなどでもよく目にするようになったオーガニック商品。  

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オーガニックって体に良さそうっていうイメージはあるものの、オーガニックって何?と聞かれて説明が難しいですよね。

 

 

オーガニックって何?

一言でいうと、農薬や化学肥料に頼らず自然の恵みを生かした栽培法や加工方法のこと。

 

ということは、オーガニックって表示のあるものであれば、「無農薬で作られた安心な物なんだ!」と思いますよね。

 

けれど、日本のオーガニック基準とオーストラリアのオーガニック基準って、全然違うのです。

 

 

日本でオーガニック商品の有名な認定機関がJASマーク。

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引用:農林水産省公式サイト

http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html%20%20

 

・化学的に合成された肥料および農薬の使用を避ける。
・遺伝子組換え技術を利用しない。
・植付け前の2年以上の間、有機肥料での土づくりを行った田畑で生産されたもの。

 

といった農林水産省が定めた基準を満たすと「オーガニック」や「有機栽培」と表示ができます。

 

けれど実際は...JASが認定した31種類の農薬の使用は認められています。

なので実際は農薬を使っているのに表示はオーガニック。ということもできてしまう。

 

そして特に注意したいコスメや化粧品類。

パラベンなどの化学成分を何種類使っていても、

たった1種類のオーガニックの植物原料が入っていれば商品の表示はオーガニック。

 

なので実際オーガニックという表示があっても、作っている会社によって本当にオーガニックであるのかは分からなかったり、自分で使用原料を見ないと確かめられなかったり、バラバラです。

 

本当に安心して使えるものなのか?少し不安になってしまいます。

 

 

オーストラリアにも、日本の有機JASのような認定機関がいくつか存在していて、代表するものがACO

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ACO(Australian Certified Organic)とは、
2001年に発足したオーストラリア最大のオーガニック認定機関です。

(1)化学肥料を使わない
(2)農薬を使っていない
(3)肥料に関しては、有機肥料のみ認められる
(4)栽培による環境破壊をしていない
(5)農場は最低3年以上農薬を使っていない
(6)年一回の抜き打ち検査とレポート提出
など非常に厳しい基準を設けています。

 

この認証は元が食品向けの基準のため、口に入っても安全なレベルが求められます。
なので、コスメや化粧品類も同じ基準。

 

こうやって比較してみるとやっぱりオーストラリアの方がオーガニックのレベルは高いのだなと実感します。

 

 

試してみて良かったものをこれからもどんどん紹介していきますね。